【民訴2】証言拒否が認められる「職業の秘密」の判断方法

今回は、TKC論文演習セミナー民訴 問題3です。素材判例は最決H18・10・3です。前回の文書提出命令と同様に非常にマイナー論点で戸惑う。以下は主に最決H18・10・3のまとめ197条1項3号の「職業の秘密」「職業の秘密」とは,その事項が公開されると,当該職業…

【行政法1】補助金の支出と住民訴訟

本日の問題はTKC論文演習セミナー行政法 問題1です。素材判例は最判H22.2.23です。なんだか行政法の問題を考えるのがとても久しぶりだったので、答案を自力で書くまでの勇気が湧かずに判例解説を読んでしまいました。ただ、このTKCの問題はきちんと試験問…

【刑法2】トランクへの閉じ込めと後続車追突による死亡との因果関係

本日は事例から考える刑法 事例13です刑法の問題で1人が数罪に関わるような場合に、必ず1つは見落としてしまうのは自分の未熟な点であるこれが致命的な見落としにならないように気をつけたいところである事例の詳細は省略するが、今回の事例で言えば強要未遂…

【民法1】瑕疵ある建物を設計・施工した者の買主に対する責任

今回の問題はTKC論文演習セミナー民法 4ですとはいえ、なぜだかこの瑕疵ある建物の設計・施工した者の買主に対する責任は同じくTKC論文演習セミナー民法の1つ目の問題として掲載されています。そこで、今回はこれらをまとめて、素材となった判例をまとめてい…

【刑訴1】捜索差押えに伴う写真撮影の適否

今日の問題はTKC論文演習セミナー刑事訴訟法 1です。設例はおおむね、恐喝未遂事件の捜索差押令状の執行中にXの居宅で覚せい剤のような白色結晶性粉末を捜査官が発見したので、これを同意なしに写真撮影を行い、これを資料として裁判所に覚せい剤所持に対す…

【商法1】退職慰労金の一方的な打ち切り

本日の問題は、TKC論文演習セミナー商法の1 退職慰労金の一方的な打ち切りについてです事案はタイトルにあるように、Y株式会社の取締役であったXが退任する際に退職慰労金について内規に従い支給することを決定されたが、その後の経営悪化に伴い右内規を廃止…

【憲法1】憲法答案の難しさ

本日の問題は『事例研究 憲法』 基礎問題3と4です。と言っても検討というより憲法答案を書く上で自分が難しいと感じている点についての日記のようなもの憲法答案の特殊性憲法の問題において主として出されるパターンとしては、「設問1 Xの訴訟代理人としての…

【民訴1】文書提出命令と自己利用文書の問題

本日の問題はTKC論文演習セミナー民訴の問題1と2ですどちらも文書提出命令と自己利用文書の問題なので一括して考えてみます。文書提出命令について設問自体は最判をベースにしている為、今回は文書提出命令についてのおさらいをしていきます。まず、文書提出…

【刑法1】名誉毀損罪の問題

本日の間題は『事例から考える刑法』事例12です。事例は大まかに言って甲社のAからセクハラを受けてたXが、Aが乙県庁との談合の疑いがあるのを聞いて、過激な表現をする週刊誌の記者Yに派手に記事にするよう依頼、Yは調査の上で公表。Zはこの記事をブログに…

はしがき

事例演習本や事例問題に対して「答案を書いてみる」と言う訓練を少しずつ自分でできはじめたいま思っていることを、忘れないうちにメモ「考える」こと事例を解く上で大事なことはなんだろうたぶん、「考える」こと、至極当然なこと知ってる論点のような問題…